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読谷の飛行場に想う。

躊躇したら負けなので、とりあえずベンチプレス100㌕を目標にしています。

閉塞感とは「システム」と「個人」、どちらの問題だろうか。

lifestyle

今夜の情熱大陸は、海人(うみんちゅ)写真家・古谷千佳子さん。出演するおじぃが話す、微妙にイントネーションのおかしい標準語が僕自身に故郷の沖縄を思い出させる。

情熱大陸に出演している彼ら海人を眺めながら、ナレーションが「彼らは何も無い時代から生き抜いている」と言ったとき僕は自分自身のおじぃのことを考えていた。

齢七十九歳、僕の故郷 沖縄でまだ現役の農家だ。寡黙で、あまり言葉を交わした記憶はない。そもそも、おじぃは方言が得意で標準語は苦手。僕は標準語が得意で、方言が苦手。悲しいかな、方言は全く全然聞き取れない。会話をしたいとは思うけれど、やっぱり難しい。


しかし、おじぃは叡智を僕に分け与えてくれる。風の流れ、雲の行く先、さとうきびの息吹。

ある時はおばぁの話をし、「おじぃ、おばぁ好きねぇ?」「はっし、大好きさぁ。おじぃは幸せだよ。」
ある時は恋愛の話をし、「今は彼女何人ぐらいいるねぇ?」「はぁ?一人に決まってるさぁ、おじぃ。」「あんた一人しかいないわけ!? 5人ぐらいいないと。」

少ない言葉から伝わる、おじぃの数々の人生観。


前置きが長くなったけど、これからが本題。

ある程度無理をかけないと能力は向上しない。もっとも無理すぎると壊れる。非科学的なものいいで恐縮だけど、自分の能力120%というところか。150%とかかけると壊れる。100%だと飽きる。

時代背景が全く違うから、単純な比較はバカらしいけれど、海人や僕のおじぃは常に120%〜150%の「筋トレと拷問の境」にいたのだろう。だから、生き抜いてこれた。

某大手国立大学卒業、25才、大手IT系企業に勤める優秀な社員が 今感じてる閉塞感をリアルな言葉にしてやるよ


大手IT系企業に勤める優秀な社員の閉塞感は思考停止に陥らないように、常に危機感を保っているからこそ抱くのだろう。

しかし、その閉塞感のフォーカスは果たして合理的なのか?一律に全国民が豊かになれた高度成長の時はシステムの構築は非常に重要だったと思う。それが全体の利益を左右したのだから。だが、今現在は一律に全国民が利益を享受できないというのは、皆うすうす気付いているよ。

システムを変えるには多大なエネルギーがいる。だから、皆に変化を求めている大手IT系企業に勤める優秀な社員の提言は合理的ではないと思う。閉塞感の解消のためには、そのエネルギーを自らに向け、自分自身の生活を向上させることが合理的ではないだろうか。


最後にシステムと個人について、おじぃと話をしたことがある。沖縄に大量に存在する米軍基地。その存在について、僕はおじぃにこう訊ねた。「おじぃは沖縄に基地があった方がいいと思う?」。

「基地はあってもなくてもいいよ。それは偉い人が考えるよ。」

無関心とか、そういったものでは決してなく、戦後の厳しい時代に生きたおじぃの合理性なんだと思う。