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読谷の飛行場に想う。

躊躇したら負けなので、とりあえずベンチプレス100㌕を目標にしています。

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

●「沈黙」に対する姿勢

こんな一節がある。

俺は留蔵さんの言葉を聞き遂げただけだ。沈黙も含めてすべて。人の話に本気で耳を傾ければ問題は解決する。そして本気で聞くためには黙ることが必要だ。  (上)P.100

僕自身「沈黙」が苦手です。もちろん多くの人がそうであるでしょうが、どのような状況においても「沈黙」だけは避けたい。たとえそれがシリアスな場面であっても「沈黙」というモードを維持し続ける事は甚だ困難で、自分自身でそのモードを変化させようと蛮勇な行動をしてしまう。つまり、「沈黙」とは「負」を代表するモードで、恐れすら抱いてしまう。

文中の「沈黙も含めてすべて」が、「沈黙」が一つの会話として成立すると示してくれた。「沈黙」に対していいアプローチが出来た。


●「栄光」を光とするならば

命を媒体として医療がテーマであるため、「光」「陰」とひねこびた表現がしっくりくる。

光には必ず闇が寄り添います。光をどれほど強めても、闇は消えません。光が強ければ強いほど、闇は濃く、深くなるのでしょう。   (下)P.257


僕の尊敬する先輩がよく口にしていた言葉に「強くなることは辛いこと」があります。物事はあたかも互いの側面を一つのドアを挟んでいるかのような含蓄のある表現です。タイトルの「栄光」に対してもその傾向は当てはまると感じました。「栄光」を築き上げる背景には、その本人が慚愧の念を抱き続ける「挫折」がある。広く行き渡った真理ですが、それを思考・行動にまで反映させることは意識的にしなければ難しい。


●数字が意味するもの
「数字で人は救えない」という言葉に対して

おっしゃる通りです。でも数字にも意味はあります。それは一人の外科医の奇跡。未来の外科医が目指す、輝ける銀嶺への道標なんです。  (下)P.258

築き上げた「無意味」が「意味」に変わる。それは生きていく上で重要なことだと思う。