読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読谷の飛行場に想う。

躊躇したら負けなので、とりあえずベンチプレス100㌕を目標にしています。

個人的な理由で、タバコを辞めます。

lifestyle 比嘉正也

いいとか、悪いとか言うつもりは一切ありません。個人的な理由で吸い始め、個人的な理由でタバコを辞めます。とにかく、今日身の回りにあるライター(4個)、灰皿、2本しか吸っていないマイセンを捨てました。僕はたばこを辞めます。

たばこを吸う奴は全員馬鹿だと思っていた。
誰も「たばこを吸うことの利点」を教えてくれなかった

バカとはまでは言わないけれど、理解不能な行動だと思っていました。「うまい?」「いや、別に」「???」。そう思って大学生時代を過ごしていた。けど、2年生の冬休み、村上龍さんの言葉にガツンときた。

たばこは吸った方がいいよ。(中略)
そりゃあ、栄養にはならないけど、何にもならないものがあってもいいじゃないか。俺は世の中にはそういうのがいっぱいあってもいいと思う。(中略)
体に悪いと言う人もいるけど、だったら満員電車だって体に悪い。体に悪いことは他にもいっぱいある。

「龍言飛語」 何の役にも立たないものがあってもいい p.108-109

「たばこは悪い。とにかく悪い」っていう、短絡的な思考をした自分が、非常にちっぽけに思えた。かっこいいとか、そういった感覚より、たばこに対して知った気でいた自分が嫌だった。何より、そのころは全てを裁いて生きていた。他人や物事を裁く言動とは裏腹に、虚勢を張り続ける自分に辟易していた。そう思っていたから、信頼する村上龍氏の言葉は響いた。

「そうなのか、何の役にも立たないなら、立たないなりの存在意義があるのかも。」
それを確かめたくて、嫌悪に近い感情を抱いていたタバコを吸い始めた。日常生活の中には絶対に入れたくなかったから、一人旅をしたパリの北駅で初めてタバコを吸った。かなり咽せた。一人旅から帰ってきて、ただ何となくタバコを吸う機会が増えた。


それから、2年。一日10本ぐらいのペースで吸ってきた。「the 喫煙者」っていう程吸ってないけど、ほぼ毎日吸ってきた。辞めようと思ったのには、特に何か合ったわけではない。ただ、もう充分だなって思えた。もう充分一生分の煙吸ったなーって。

痰は毎日のどに引っかかる。それがずっと続いてきた。なのに吸い続けてきた。「タバコが諸悪の根源だ!」って、短絡的に決めつけるのが嫌だった。タバコは思考を深める装置だと、ずっと言い聞かせていた。


あくまで僕の個人的な言い訳を言わせてもらえば、僕はタバコに依存してはいないと思っていた。自分で喫煙をコントロールしていると。ただ、生活を省みると依存と思われる場面が多々あった。それを自覚してから、盲目的に避けてきた喫煙の「負の部分」と僕自身とを鑑みた。僕は典型的なタイプでした。自分で喫煙をコントロールしていると思ったら、そんなわけない。いやはや、お恥ずかしい。。。


サマセット・モームの「どんな髭剃りにも哲学はある」という言葉通り、喫煙者の皆様にはそれぞれの哲学があるでしょう。哲学がないという哲学もあるでしょう。それぞれの効能や存在理由があるでしょう。それは大事にして下さい。ただ、僕はタバコを辞めます。結果的に「依存」という言葉にどうしても耐えることが出来ませんでした。あくまで僕にとって、タバコは「何にもならないもの」ではなく、「害にしかならないもの」でした。


改めて。僕はタバコを個人的な理由で吸い始め、個人的な理由でタバコを辞めます。