読谷の飛行場に想う。

躊躇したら負けなので、とりあえずベンチプレス100㌕を目標にしています。

一人の女性をほんとうに深く知れば

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

竹田 青嗣『ニーチェ入門』、 中山 元『フーコー入門』を読み進める過程で、三上さん(id:elmikamino)から以下のコメントをもらった。

入門書は手っ取り早く理解するにはうってつけかもしれませんが、それは金を払って女を抱くようなものだと思います。翻訳でもいいから、「原書」に当るのが、女とは何かを知る遠回りのようでいて、実は近道だと思います。
戸惑う、ということについて - 読谷の飛行場に想う。


書物を読み、サッカーをし、そしてときどき女の子とデートをして、すくなくとも人並みの恋愛をしてきた十代・二十代始めの記憶が頭をぐるんぐるん回り、入門書の位置付け(自分のなかでのポジション)を見つけた感覚があった。入門書はとっつきやすいけど、でも結局それは他人の言葉、理解、解釈。それで知った気になっちゃいかん。


というわけで、『ツァラトゥストラはこう言った』を読んでいます。そのなかで村上春樹が発した女性に対する発言と、ツァラトゥストラが発した徳に対する発言に結び付きを覚えた気がするので以下に記します。

「女性を知るために数多くの女性と知り合わなくてはならないかというと、そんなことはありません。一人の女性をほんとうに深く知れば、世界中の(ほとんど)すべての女性のことが理解できる、ということだって理論的には可能です。(中略)大事なことは少しでもいいから、女性を理解しようとつとめることです。彼女たちがどんなことで喜び、どんなことで傷つくのか、それをあなたなりに理解することです」


「『そうだ、村上さんに聞いてみよう』と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?」朝日新聞出版 188頁 勝手に強調付き

わたしが愛するのはあまりに多くの徳を持とうとしない者だ。一つの徳は二つの徳にまさる。なぜなら一つの徳は、宿命が引っかかる、より大きな結び目だからである。


ツァラトゥストラはこう言った 上」 岩波文庫 20頁 勝手に強調付き


物事を理解しようとしたとき、以前の僕はひたすらに情報の量や数が必要だと思っていた。けれど、それは違う気がする。情報を集めたって、絶対に見えてこない。少しでも理解しようと試み、もっと現実の自分に引きつけた視点・思考を持つことが大切じゃないか、遠縁で「一人の女性をほんとうに深く知れば」という姿勢は、僕が求める視点・思考を得る上で重要じゃないかな、と思ったわけです。