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読谷の飛行場に想う。

躊躇したら負けなので、とりあえずベンチプレス100㌕を目標にしています。

「僕は」

酔っぱらっているし、もうひどい散文だと思う。初めての花見の場所取りで4時起きだし、言い訳はたくさんあるし、それでも書きたいことはある。


一つ夢想しよう。

「時間の流れの早い場所」を求めた。そして、君はその場所にきた。とある瞬間に振り返る。君はキャリーバックを引いている。多くの荷物を抱えている。いや、実際は抱えていると思っているだけかもしれない。中身のない鞄そのものが、君にとっての全てかもしれない。雨が降り、路面は濡れる。それでも君は一時の安らぎを与えてくれる場所へと歩を進め、早める。後ろを振り返れば、キャリーバックが確かに進んだ綺麗な筋道が走る。歩を早く進めれば進めるほど、その筋道は明確に、後輪と前輪が交差を繰り返しながらも色濃く残る。まるで君がその筋道を明確に残したいかのように意志を持って残すように。


しかし、だ。少し、歩を緩めてみよう。速度を落としてみよう。時間の流れを、意図的に、恣意的に、意識的に、個人的に、思い々々に緩めてみよう。一体何が残る。君が「残した」と思っていた筋道は、気付けば淡い色になる。泡沫のように、交差は二重の色彩を残しつつも、僕が想像していたようには残らない。ゆっくりと歩めば、残す筋道は僕が思い、望んでいるような明確な筋道はそこにはない。


僕は、


東京にきて、変わってしまったのかもしれない。出逢う人が多すぎて、「馴れ馴れしい」という言葉を受け取る度に、いつしか分かりやすい自分を作り上げていたのかもしれない。低俗な話題を提供し、それを求めているかのように振る舞い、質問を受ければ、日和見主義であり、顔色をうかがい、自分の居場所を守り、守り通し、笑顔が僕の顔に張り付いて、意見を発せず、受け入れなくなっていたのかもしれない。


そういった中でMさんと話をした。もちろんの今日の花見で。話題?僕のブログを読んだと話は入り、「比嘉君の考えを聴きたい」と。僕は正直、酒の席だろうとあしらった。失礼になるかもしれないと思ってけれど、長くは続かないだろうと。そしてまた少し時間が経って、「比嘉君の考えが聴きたい」と再度イントロダクションを交え、周囲に説明を加えた上で、話をくれた。僕は、どうしていいのか分からなかった。伝えたい気持ちとそれが遮断されるかもしれないという気持ちがあった。僕は低俗な話題で場を濁した。濁し通した。とても傲慢な態度で申し訳ないと今の時点でも感じている。


その場が終わり、社長の家にお邪魔することになった。そこでもMさんは「比嘉君の考えが聴きたい」と話をくれた。素直に嬉しかった。ただ、目を見ることができなかった。どうしてだろう。その合間に別の話題が滑り込んできて、僕は「トイレへ」と席を外す。鏡で自分を確認して、もどる。席は「とある誰か」が座り、とある誰かの席が空く。


最終的に少人数でMさんと正面で話すことになる。「比嘉君は一体、何がしたいの?」と。僕は、それらしい答えを並べる。答えらしい、答えを並べる。その時点はそれが答えであり、礼には反していない。それでも「比嘉君は何がしたいの?」と続く。僕は答えに詰まる。唇を何度も舐めるのを感じる。何か言わないと、答えないと。


「僕は、」


何も出てこなかった。Mさんを失望させたくないとあれこれ言葉が浮かんだけれど、それはかりそめであって、見透かされている気がした。何を発しても、言葉の羅列で終始すると思った。言葉を発する前から、適切ではないと「僕」が警笛を鳴らす。僕はそのやり取りで結局、答えらしい答えを示すことができなかった。音にならない言葉を含んだ溜め息と涙を見せないように強がることしかできなかった。


僕は、時間の流れのはやい場所にきて、慢心していたのかもしれない。この流れに任せれば、委ねればとどこかで思っていたのかもしれない。僕がが「残した」と思っていた筋道は、気付けばまとまりのない考えだった。その気付きは、「頭をレンガで撃ちつかれた」という表現にふさわしく、とても僕を揺さぶったし、と同時にMさんへの信頼と尊敬と敬意に変わった。


僕は、全然考えて生きていない。それを自覚すべきだと思った。